|
7月16日、三連休最後の朝。地震で目が覚めてテレビをつけたとたんドキッとしました。新潟地方に震度6の強い地震発生との速報。
2日後の18日に真夏の除草を撮影に行く予定だった私たちは、あわててアグリワークス岡田さんに電話。携帯がつながらない!え、えっ・・・!かけ続けること30分、ようやくちょっと緊張気味の岡田さんと話す事ができました。「こっちは震度5だったので、この前ほど(3年前の中越地震)ではありませんでしたよ。家も家族も大丈夫です。これから、田んぼが崩れていないか見に行くところです」との事。ひとまず安心。ふぇ・・・! |
|
|
|
|
|
しかしその後は当日まで一切電話がつながらず、18日の早朝、不安なロケに出発。救援の車両と混じりながら関越道を走り、新潟へ。岡田さんの日に焼けたニコやかなお顔を拝見したら、本当にホッとしました! |
|
|
そして無事に開始された「真夏の草取り」。
これは暑かったです! いやいや、ものすごい湿度と紫外線!まったく動かなくてもジットリと汗ばんでくる空気の中で、腰を折った姿勢のまま何十分も田んぼのドロをかき回している岡田さん。撮影しながら畦の上から拝見しておりましたが、まったく頭が下がりました。岡田さん曰く、「無農薬の稲作の仕事は、イコール『除草』と言っても過言ではない」。稲作の中でこの仕事が一番大変だそうです。岡田さんはこの草取りのおかげで、1年間で13キロ前後の体重変化があるそうです。冬に向けて何故か増えた体重が、この時期、一気に十数キロ落ちる! 試しに冬の作業ズボンをはいてもらったら、本当にダバダバ! ビリーズブートキャンプ7日間×数セットなんてもんじゃない変化に驚き。それが毎年繰り返されるんですって、体は大丈夫なのかな。 |
|
|
|
|
ドロだらけの手では汗もふけず、ポタポタなすがままにしながら黙々と草取りを続けていると、岡田さんの作業ズボンの中で携帯が鳴る。「これが一番キツイんですよね・・・」と言いながら、手の泥をピッピと振り落とし、固まって伸びなくなっている腰を伸ばしながら電話に応対。仕事のお電話が多いので、無視するわけにもいかないのです。切った後の一言が、心中を物語っていました。 「これでね、やっとの思いで電話に出ると、家族から『帰ってくるときジュース買ってきてぇ』とかいう電話だったりするんですよ・・・叫びたくなりますよ!」だって。やっぱり一家の主は大変ですね。 |
|
|
岡田さんが、本当に腰を伸ばして「今日は終了。」と言った頃には、日も暮れようとしていました。撮影の片付けをしていると、フワフワと、はかない光の点が視界を横切ったような・・・
広がる田んぼの中でも、無農薬の岡田さんの田んぼにだけ舞う、7月中旬の最後のホタルでした。大災害、そして台風もあったというのに、感慨深い日となりました。
|
|
|
|