土もののお取扱い上の注意
土ものはその生地に吸水性、通水性があり、うわぐすりには貫入(細かいひびで生地のひびではありません)が入っています。ご使用いただきますと茶渋やシミが貫入部分や生地に入ります。使う度に変化する土もの景色をお楽しみください。
土ものは吸水性がありますので水がにじみ出てくることがあります。ご注意ください。
土ものはご使用後、よく洗い十分に乾燥してからおしまいください。乾燥が不十分ですとカビの原因となります。
土ものはご使用前にお湯に浸して生地に水を含ませておくと茶渋やシミが付きにくくなります。



伊賀焼土鍋の取扱い上の注意
伊賀の土<粗土>で焼成した性質上、土鍋には必ずひび(貫入)が入りますが、欠陥品ではありませんので、 ご使用上差し支えありません。
<ご使用の前に>
吸水性がある素地の特性上、そのままご使用いただきますと水漏れする場合がありますので、必ず最初に以下の手順でお粥を十分に炊き込んでください。
ご使用いただく前に土鍋の裏底に水気がないことをご確認ください(ひび割れの原因となります)。
土鍋に八分目位まで水を入れ、水量の五分の一以上のご飯を入れて必ず弱火にして、ふきこぼれのないよう、お粥がのり状になるまで十分に炊き込んでください。
煮上がったら火を止め土鍋が十分に冷めてからお粥を取り除き水洗いしてください(でんぷん質が土鍋の細かい気泡を埋めて水漏れを防ぎます)。
@〜B項を実施いただきまして、なお且つ煮えが゙悪かったり水漏れがある場合は、くりかえしお粥を炊いてください。
<ご使用上の注意>
天ぷらやフライなどの揚げ物には絶対に使用しないでください。火事になる恐れがあります。
水を入れてから火にかけてください。空炊きすると割れる恐れがあります。また、熱い土鍋を急に冷たい所に置いたり、水に浸けたりすると、割れる恐れがあります。
土鍋の外側、特に底部に水分を含んだまま火にかけないでください。急激な温度差により、ひび割れします。
加熱中・直後の土鍋は、取り扱いに十分注意してください。素手で扱うと、火傷する恐れがあります。
業務用ハイカロリーガス器具での調理は中火にてご使用ください。
使用後は、よく洗い十分に乾燥してからおしまいください。乾燥が不十分ですとかびの原因となります。
<お手入れについて>
土鍋に残った煮汁は早めに別の容器に移してください。
汚れは中性洗剤でおとしてください。
洗った後は水を含みやすい底面を上にしてしっかりと乾かしてください。
土鍋についた臭いは茶殻でとれます(茶に含まれる成分がいやな臭いを吸収してくれるのです)。土鍋に八分目まで水を入れ茶殻(緑茶やほうじ茶)をひとつかみ入れて火にかけ、10分くらい煮立てます。
かび臭さには酢が効果的です(酢の殺菌消臭効果を利用します)。土鍋に八分目まで水を入れ、酢大さじ2〜3杯を加え、10分くらい煮立てます。