小ぶりな一口サイズで、柔らかくほんのりと甘い。これが一般的な京団子の特長だ。そんな伝統の京団子に、これまでにないまったく新しいバリエーションをもって“新感覚団子”を提案するのがここで紹介する『茶くら(さくら)』だ。そのメニューには、コーヒーカスタードやキャラメルクリームといった、ケーキのようなメニューもある。この奇想天外な団子の数々は、いったいどうやって生まれたのか?
オーナーの野呂 広道(のろ ひろみち)さんに聞いてみた。
「もともと京都の宇治茶が大好きで、宇治茶の専門店として誕生したのが『茶くら』です。そこで、宇治茶に合う茶菓子も一緒に販売しようと思いついたのが“京団子”でした。京都の団子は、食べやすい小ぶりな一口サイズで、生地が少し甘いのが特長です。
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そんな伝統の京団子は、宇治茶とピッタリです。しかし、団子はケーキやその他の洋菓子と比べるとバリエーションが少なく、もっといろいろな団子があっても良いのでは? と、京団子を研究するうちに思ったのです。そしてはじめに完成したのが“生抹茶カスタード”です。緑の団子といえば、関東ではよもぎを練りこんだ草団子が一般的ですが、宇治茶に合うというコンセプトで宇治抹茶をカスタードに練り込んだ洋菓子風の団子を作りました。これが抹茶のほろ苦さとカスタードの甘味のマッチでとても好評だったのです。以来、洋菓子と和菓子を合体させた新しい団子を作り続けているのです」と語ってくれた野呂さん。長年、料理人として和洋食に携わってきた経験を持ち、その料理への探究心が『茶くら』の新しい団子を生み出している。
『茶くら』の団子は、洋菓子と和菓子のコラボレーション。伝統を重んじつつ、常に新しい団子を提供してくれる。またお菓子という概念に囚われず、“スパイシーキーマカレー”や“京大葉味噌”など甘くない団子もあり、甘いのが苦手という方もバリエーションを楽しめる。そして、これら新しい団子は、すべて“宇治茶に合う”というコンセプトで作られたもの。そんな『茶くら』のまったく新しい “団子ワールド”を、ぜひ探求してみたい。 |