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Part 2 Vol.28 |
The end of the world in a beautiful day |
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「昨夜の雨がゴミを洗い流して、なんて気持ちのいい青空なんでしょう」
「タートルヘッドという困ったゴミも洗い流したことですし。そういえばヒーミーさんが、今度は白豚マックさんの囲われ者におなりになったみたいだけど、どういう性格なさってらっしゃるのかしら? 凝りない性分なのか、生まれついての愛人体質なのか」 |
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Part 2 Vol.27 |
The party of gangsters |
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ローズナイトカフェへ来るのは久しぶりだった。
ガルシアに指を切り落とすと脅されてから、ヘタレな俺は秘密の部屋に籠り、本業のお絵かきに専念していたってわけだ。
そのガルシアはもういない。ヴェロニカは死んだ。ヒーミーの姿も見ない。 |
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Part 2 Vol.26 |
Farewell to Umber City |
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「とっくに街からいなくなってるのかと思ったよ、ガルシア」
「あんたに挨拶もなしにおサラバしたんじゃ、バチが当たるってもんさ」
「もう当たってるじゃないか。それにしてもアンタがバチを気にするとはね。 |
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Part 2 Vol.24 |
Garcia vs Drago |
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蜂の巣を突いたような銃撃戦。
猫娘をはじめとするペルソナドールズの、正気の沙汰とは思えない荒っぽい乱入に、タートルヘッドは度肝を抜かれ、すっかり浮き足だっていた。
一方、ペルソナドールズは弾幕を巧みにかわしながら、縦横無断に敵を倒していく。 |
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Part 2 Vol.23 |
The repayment of the Cat |
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突然、頭上で数発の銃声が響いて天窓が破壊され、
崩れ落ちるガラス片をものともせずに猫娘が舞い降りた。
同時にバズーカで壁がぶち抜かれ、ペルソナドールズが突入する。
ドラゴニ銃を投げて奇越し、猫娘が叫んだ。 |
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Part 2 Vol.22 |
Garcia vs Drago |
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「一度会いたいと思っていたが、やっと会えたな、ドラゴ」
「あいにくだが、俺は会いたいと思ったことなど一度だってない」
「つれないな。ところでドラゴ、モノは相談だが俺の組織に入る気はないか?君ほどの使い手なら超のつく特別待遇でお迎えするがね。イエスと言ってくれたらこの場でヴェロニカは返してやる」
「ノーと言ったら?」 |
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Part 2 Vol.21 |
Confinement |
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何てことだ。あのイカレた娘たちでさえ手に負えないというのに、ドラゴまでが加わっていたとは。こっちは不利になる一方だ。
勝手にそう思い込んだガルシア。だが幾多の視線をくぐり抜けて生き延びてきたこの男は、その経験から学んでいた。
どんな人間にも必ず弱点があることを。 |
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Part 2 Vol.20 |
Moon of the Cat |
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「ドラゴ、助けてくれてありがとう」
甘えるようにドラゴに寄り添う猫娘。生まれついてのゴロニャン体質。
「通りすがりの出来心だ、礼などいらん」 |
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Part2/Vol.17 |
Ambush |
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鳴りをひそめたタートルヘッドをすっかり見くびった猫娘。生来の遊び癖が頭をもたげ、今日も楽しいことを求めて夜の街へ。
裏通りの更に細い路地へ入った時、前と後から黒いスーツの男たちが!
アッという間に囲まれてしまった猫娘、蟻の這い出る隙もない。 |
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Part2/Vol.16 |
Slot machine Dolls |
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アンバーシティにもパチンコ屋はあるのよ。
トーキョーのカブキチョウからやって来た韓国系の“白(パク)”という人がやってるんだけど、この白さんとMが昔からの知り合いで、トーキョーで食いつめたMをこの街に呼んだらしいの。 |
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Part2/Vol.15 |
TANGO “Mirage” |
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踊りましょう
今宵は楽しく踊りましょう
今宵は朝まで踊りましょうよ
所詮この世は蜃気楼
わたしたちの人生は
妄想画家の夢の中
メガロマニアの夢の中 |
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Part2/Vol.14 |
Drago whom I loved |
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「死の天使の噂は私も耳にしたことがあるわ。でもまさかそれがあなただったなんて。クレジャニ村にいた頃のあなたは、本物のジプシーミュージシャンを目指す素朴な人だった。そのあなたが突然村からいなくなって。私はあなたを探して世界中の街を流れ歩いた。そしてやっとこの地の果ての街で再会した時には、死の天使と恐れられる暗殺者になっていたなんて。どうして?ドラゴ」 |
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Part2/Vol.13 |
Sniper on the Skyscraper |
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寝つかれないまま屋上に出たヴェロニカが目撃した息を呑む光景。
男が銃を構え、斜め下方に狙いを定めていた。その様子をまるで夢でも見ているように眺めていられたのは、昨日から続く微熱のせいか。
銃口が静止した。男の唇から唄うような低い声がゆっくりと洩れた。
「Pray・・・to・・・your・・・God」 |
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Part2/Vol.12 |
Legend of the Misty cat |
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この絵は私たちペルソナドールズが、Mに頼んで描いてもらった「ミスティキャットの伝説」よ。
この街の情景を描き続けているMは、最近、街が私たちとタートルヘッドの抗争一色になってから、殺伐とした絵が多くなり煮詰まっているようなので、年末ぐらいは夢のある絵を描かせてあげようという私たちの配慮なの。 |
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Part2/Vol.10 |
Burst Himewehi |
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ペルソナドールズに守られながら日夜、脅えて暮らすヒーミー。
そんな彼女が隠れ済む小部屋に、隙をついてひとりの外道が忍び込んだ。
獲物を見つけほくそ笑む男。
ヒーミーの恐怖は限界を超え頭の中が真っ白になった。 |
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Part2/Vol.9 |
Battle Field Umber City |
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Mとの交渉が決裂し更に激しさを増したタートルヘッドの攻撃!
命ぎりぎりの刺激を得てついに凶暴な牙をむき出しにしたペルソナ・ドールズ!
戦場と化したアンバーシティ! |
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Part2/Vol.8 |
Garcia vs “M” |
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「久しぶりだなM。しばらく見かけなかったがどうしてたんだい?」
「貧乏絵かきは食ってくためにやることが多くてね」
「トーキョーのカブキチョウでは、ポン引きとかやってたそうだな。 |
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Part2/Vol.7 |
Fallen Painter |
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ガルシアが手に入れた一枚の写真。
写っている男はローズナイトカフェの常連客で通称“M”。
報告書によると、トーキョーで画家だったMは、もてはやされたじだいもあったが酒とヤクで身を誤り、ハラジュクの路上で通行人に絵を売ってその日の糧を得るまでに転落。
写真はその頃に撮られたものらしい。 |
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Part2/Vol.6 |
Bunny Doll vs Turtle Head |
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懸賞金をかけられたヒーミーの首を狙ってアウトローたちがペルソナドールズのアジトを襲う。そんな連中を彼女たちは臨機応変で縦横無尽な戦いぶりで次々に倒していく。
無傷のペルソナドールズとは逆に、タートルヘッドの犠牲者は増すばかり。 |
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Part2/Vol.5 |
Open fire |
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双方睨みあいの均衡が破れ
ついに戦いの火ぶたが切られた!
風雲急を告げるアンバーシティ! |
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Part2/Vol.4 |
Girls Weapon |
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ヒーミーを守るために
最凶少女兵器と化したペルソナドールズ
タートルヘッドとの睨みあいが
臨界点に達した時
アンバーシティに血の海が降る! |
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Part2/Vol.3 |
First Act of War |
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<知ってるか、みんな。ガルシアがヒーミーの首に懸賞金をかけたのを>
俺はヒーミーが望むものはすべて買い与えた。それだけじゃない、組織の極秘事項まで寝物語に聞かせてやったんだ。 |
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Part2/Vol.2 |
Blue Himewehi |
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かわいいヒーミー籠の鳥、リッチな牢獄のお姫さま。
ガルシアの情婦になって半年あまり、ヒーミーは念願のリッチな生活を手に入れた。代りに自由を奪われた。 |
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Part2/Vol.1 |
Rose Night Cafe |
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アンバーシティに夜が来る。裏通りが生臭い息を吐き散らし、その息に絡め取られた夜行のクズどもが節穴から這い出てくる。俺もそんなクズのひとり、エグいシーンを描きたくて目指すはこの街一番のヤバい店“ローズナイトカフェ”。 |
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Vol.13 |
Christmas night |
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今宵はクリスマス・イヴ。私たちは毎年この聖なる夜には、アンバーシティのカテドラルで神に賛美歌を捧げるの。今年も多くの人たちがこの街にやって来て、それと同じくらい多くの人たちが亡くなったわ。そんな人たちが天国で安らかに眠れるようにレクイエムを歌うの。 |
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Vol.12 |
Indian Summer in UMBER CITY |
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秋になれば気持ちがセンチメンタルでロマンティックになるのが人の心理。特に年頃の女のコにとってはそれが著しいのは当然のこと。いつもはじけて生きているペルソナドールズも、その点ではそこいらの女のコと同じだ。 |
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Vol.11 |
Bunny Doll in Pachinko |
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いつも「桃の便り」をご覧いただき、ありがとうございます。
現在、桃山遊春は、2008年1月から始まるアンバーシティを舞台にした荒唐無稽、狂乱怒涛のドラマの参考のために、新宿歌舞伎町の表社会、裏社会を取材中。 |
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Vol.09 |
Songs for Persona Dolls |
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ダークブラウンの宵闇が
ビルの谷間を包む頃
アンバーシティの迷路の陰に
ペルソナドールズ現れる
今宵は何して遊びましょうか
ペルソナドールズは天使の子?
ペルソナドールズは悪魔の子? |
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Vol.08 |
Songs for UMBER CITY
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オペラレッドの夕焼けがビルの谷間を染める頃アンバーシティの子宮に呼ばれ今日も誰かがやって来る今日も誰かが虜にされるアンバーシティはいやし街?アンバーシティはあぶな街?わからないそれは誰にもわからない |
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Vol.07 |
Veronica |
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私がこの街に来て一年が過ぎた。世界中いろいろな街を流れてきたけど、ひとつの街にこんなに長くいるのは私にとって初めてのこと。別に誰かに縛られているとか借りがあるわけでもないのに、何かが私を捕らえて離そうとしない。 |
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Vol.06 |
Angel of Assasination
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「アンバーシティの闇社会で死の天使とよばれるアサシン(暗殺者)・ドラゴ。普段は裏通りで一匹のフクロウとともにひっそりと暮らしている。殺しの前に言う口癖は" Pray to your God(神に祈りな)" 」 |
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Vol.05 |
A Once Innocent Boy |
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少年はアンバーシティの彼方に聳える山のように逞しくその上に広がる空のように気高く生きたいと願っていた。
しかし生き抜くための歳月は彼を変え今やそれを思い出すことすらないのか? |
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Vol.04 |
I Shot the Junkey
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「この街にも困ったものだわ。ノンビリ散歩もできゃしないんだから。今日も街をブラついてたら、ヤクで狂ったポン中が観光客を路地裏に引きずり込んでかなりヤバい状態。」 |
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Vol.03 |
Night Hawks in UMBER CITY |
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アンバーシティの胎内深く呑みこまれた夜行の奴ら。怪しげな男やしたたかなビッチ。お人好しのエンジェル(娼婦)にやけっぱちな尻出し女。そしてペルソナドールズと名乗る正体不明なアブない少女たち。 |
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Vol.02 |
Alley in UMBER CITY
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アンバーシティーとは桃山遊春の「世界は巨大な見世物小屋である」という妄想が生み出した幻影都市。その外観は一見ノスタルジックな摩天楼の街。しかし一歩裏へ踏み込むとそこは、何でも手当り次第に呑み込んだ混沌の迷宮。 |
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